お灸体験記

なぜ体験記を書く気になったのか?


鍼灸専門学校1年生のときの、練習のつもりのお灸で
本当の健康になったと確信できたからである。

身近の人たちにすすめた。
時には無理強いかなと反省する事もあったが、
おおぜいに知って貰おうとした。

ワープロのプリントで、知り合い、初対面、かまわず手渡した。

専門学校を卒業して資格が取れた。
出張治療ができるようになった。

今までの家業の合間の出張治療では患者数も少ない。
治療院も持たず、、名人でもない。
いつまでも駆け出しの鍼灸師である。
腕を上げて鍼灸の良さを知ってもらう事は、夢のまた夢。
でもこんなに良いことは、ひとりでも多くの人に
知らせるべきであると考えた。

そこでインターネットでホームページを開こうと考えついた。
本の題名にあるような
“64歳からのホームページ作り”となった。

インターネットショッピング、ネットサーフィン、Eメールなど、
どうでも良かった。
私の鍼灸体験を知らせるホームページを持つことだけが
インターネットをする目的であった。

ワープロの機能も十分に活用できない者には、パソコンは難しい。
2人の息子に“おんぶに抱っこ”でやっとホームページを開けた。
うれしかった。世界への窓が開けたのだから。
五里霧中ではあるが、これで目的への足がかりが出来た。

私の今までの生活をさらけ出してでも、鍼灸のよさを
伝える事が出来たらと思っている。

私のライフワークは
30歳までは親に心配をかけないようにすることであった。
30歳からは家庭を守ることであった。
64歳からは鍼灸のよさを知らない人に知ってもらうことである。

鍼灸で、心身共に本当の健康になった。
この恩恵に感謝するために人に伝える事は義務であるとすら
考えるようになった。

53歳からの鍼灸である。
理論も経験も腕もたいしたことはない。
見当違いのイメージで鍼灸学校に入学した。

教えて頂きながらではあるが自分でお灸をすえた。
1年生のときだった。
ツボの位置が覚えられたらいいナ・・・くらいの気持ちであった。
シンプルな治療であった。
それで生まれ変わったように体が軽くなったのである。
勿論多くの愁訴がなくなっていった。

「チョッと具合悪いが仕方ない」と我慢している多くの人に、
本当の健康が手に入る方法が鍼灸にある事を知らせたい。

理論的、科学的には浅学で説明出来ない。

ひたすら私の体験を詳しく述べるのみである。

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